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■ 白内障 |
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遠くも近くも霞んで見える、対向車のライトがまぶしく感じる、夕暮れが早く感じられる。
いずれも、白内障に特徴的な症状です。点眼薬によって白内障の進行を遅らせることはできますが、改善することは出来ません。
進んでしまった白内障に対しては、手術治療により濁りを取り除き、新しく人工レンズを眼内に挿入します。
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■ 緑内障 |
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眼の中の圧力を眼圧といい、眼圧が相対的に高い状態が持続することで視神経が傷害され、見える範囲(=視野)が徐々に狭くなる疾患が緑内障です。
日本では40代以降の20人に一人が、緑内障に罹患していると考えられており、失明原因のトップにも位置しています。
右眼・左眼にはそれぞれ視野があり、それらを脳の中で重ね合わせて物を見ています。そのため、一方の眼の視野が悪くても、もう一方の眼の視野が良ければ、結果的に視野障害を自覚しにくくなります。
定期健康診断などで異常を指摘された場合には、精密検査を受けることをお勧めします。
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■ 糖尿病網膜症 |
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糖尿病に罹患してから10年前後で発症することがわかっており、依然として我が国の失明原因の上位に位置しています。
糖尿病網膜症は、かなり病態が進んでしまうまで視力低下などの自覚症状がありません。それゆえに、見えにくさを自覚してから眼科を受診したのでは、手遅れになる危険性があります。
また、治療を開始しても糖尿病網膜症を完全に治すことはできないので、治療の目標は網膜症の進行を遅らせることになります。
具体的にはまずレーザー治療を行いますが、病態が進めば注射や手術などの治療法を検討します。
糖尿病だけど眼科を受診したことがない方、あるいは何年も受診していない方は必ず受診して下さい。
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■ 加齢黄斑変性 |
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網膜のものを見る中心部分に、加齢にともなって器質的変化が起こり、視力低下をきたします。特殊な器械で病態を確認しながら経過を見る必要がありますが、病態によっては注射やレーザー治療を必要とすることもあります。
障子や碁盤の目が歪んで見えたりしますので、思い当たる方は一度精査を受けたほうが良いでしょう。
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■ ぶどう膜炎 |
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眼の中に、虹彩、網様体、脈絡膜という部分があり、これらを総称して「ぶどう膜」といいます。ぶどう膜に炎症がおこる病態を「ぶどう膜炎」と呼びますが、その原因は実に様々です。
サルコイドーシス、ベーチェット病、膠原病など、全身的な疾患に伴って認められることもあります。
症状としては、眼の充血や羞明感(まぶしく感じること)、視力低下(かすみ目)などがあり、病態によっては二次的に緑内障などを合併することもあります。
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■ 飛蚊症 |
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右を見ると右に、左を見ると左に黒いものが浮かんで見える。それは飛蚊症と呼ばれる症状で、眼内のゼリー状の部分(=硝子体)にある濁りの影が見えている状態です。
濁りの原因には生理的なものと病的なものがあり、その判断は診察によってのみ可能です。病的なものである場合、網膜剥離などが原因となっていることもあります。
黒いものの数が増えたりした場合には、特に精査を受けたほうが良いでしょう。
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■ アレルギー性結膜炎 |
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眼の中にアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が入ることで、結膜に炎症が起こる状態です。我が国では約2,000万人のアレルギー性結膜炎の患者さんがおり、その大半は花粉症によるものであると推測されています。
春はスギ、秋はヨモギ、ブタクサ、セイタカアワダチソウなど、一年を通して何らかの花粉が飛んでいますが、ハウスダスト(動物のフケ、ダニの死骸など)は、一年を通してアレルギーを引き起こす原因として考えられています。重症化すれば視機能に影響することもあるため、治療とともに経過観察が必要です。
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■ ドライアイ |
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目の乾燥感だけでなく、異物感・目の痛み・まぶしさ・目の疲れなど、多様な不快感を生じます。現在、日本では800万人のドライアイ患者がいると考えられており、疲れ目だと思っていたら、実はドライアイであったということも珍しくありません。
ドライアイは治療によって症状を改善することができます。気になる方はご相談ください。
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